TikTokは、国内のユーザー数が爆発的に伸びているSNSです。平均利用年齢は34歳となり、購買行動が多い30〜40代が増えてきています。

TVCMやラジオ、Googleなど、人が集まる場所でのマーケティングは従来の手法ですが、さらに今ホットなTikTokで企業がマーケティングを行うのは、効果的な選択肢の1つといえるでしょう。

TikTokは現在、商品レビューや生活情報を求めるユーザーが多い傾向です。

初めは、投稿者が承認欲求を満たすような「踊ってみた系」「チャレンジ系」などの動画が、Z世代を中心とした若者から投稿されていましたが、今は「商品レビュー系」「HowTo動画系」など、見ている人が情報収集するためのプラットフォームとして使われています。

2020年に比べて2021年の方が、教育系や商品開封（レビュー）動画が増えていることから、下記ニーズが増大していると考えられます。
・知識につながる情報をダイジェストで見たい
・生活に役立つヒントを得たい
・商品やサービスを購入する際の参考にしたい
ここでマーケティングを強化することにより、広告効果が得られる可能性が高まります。

TikTokと同様に、動画コンテンツをユーザーに見せるTVCMやYouTubeと制作費用などを比較すると、TikTokは動画再生単価が安いです。

TVCMは、多くの人に見てもらえるため最終的な視聴単価は0.5〜4.5円ですが、媒体出稿金額は高い傾向です。YouTube広告は、TVCMに比べると掲載費用を安く始められるものの、視聴単価は高いという特徴があります。

しかし、TikTokは無料で始められ、代理店にSNSの運用を依頼したとしても視聴単価が0.5〜3.0円です。さらに、動画制作費用もTVCMやYouTube広告と比較して、TikTokは安く抑えることが可能です。

TikTokは、ただ動画を見て終わりではなく、ユーザーに購買行動を強く促せるSNSプラットフォームになる可能性が高いです。

TikTokユーザーと使っていないユーザーを比較したとき、SNSを通じて商品を購入したことがあると回答した人の割合が高いことも、データに表れています。

また、近年「TikTok売れ」というキーワードがあるように、TikTokを起点に商品が発見され、爆発的な拡散により大きなトレンドになり、売上が上がる事例もあります。「TikTokで流行っているから、とりあえず買ってみる」「人気が出ている動画だから、とりあえず真似してみよう」という投稿ユーザーの心理によって起こる事象だと考えられます。

TikTokはユーザー数の増加と比較して、企業アカウントはまだ数が少ない状態です。中小企業や個人商店では見かけるものの、大手企業はあまり手をつけていません。TikTokをビジネスにどう活かせばよいか分からない企業も多いことが理由でしょう。

Instagramで企業アカウントが一気に増大したように、今後はTikTokで企業アカウントが増える可能性が大いにあります。「今」TikTokを始めることで、経験やノウハウを他社に先んじてつかめるため、競合優位性が高まりやすくなります。

実際に、弊社spiceboxへの相談数も、2020年は月に1件程度だったものが、直近では数十件にまで伸びています。

TikTok利用者の平均年齢は34歳とはいえ、Z世代が多数利用しているプラットフォームです。そのため、将来の顧客育成やファン獲得、社員獲得の観点での利用も有効です。

実際、企業アカウントで会社紹介や採用面接動画、CSR/SDGsのような社会貢献系の動画が投稿されています。