再生回数が伸びやすい、効果的なTikTokコンテンツはどのように作ればよいのでしょうか。
本記事では、再生回数が伸びる条件を踏まえながら、TikTokの作り方のポイントを紹介します。
TikTokのコンテンツ作成時は、基本的に「ミーム系」「HowTo/あるある系」「レビュー系」の3つの訴求軸で考えます。
ミーム系のコンテンツは、TikTokで流行っているフォーマットに合わせ、ユーザーがアレンジや真似を加えて広がっていきます。ミーム系は、おすすめ欄に掲載されやすいというメリットがあります。
ただ、流行の移り変わりは激しいので、常に何が流行っているかのウォッチが必要です。
HowTo系のコンテンツは、企業の商品やサービスの正しい使い方、使用手順、裏技などをユーザーに紹介するものです。あるある系は、生活者の共感を生むような内容を動画で表現します。
レビュー系は、商品やサービスの使用感や感想を動画で説明します。普段ユーザーが見ることができない商品の制作過程などを公開するのもおすすめです。ユーザーにとって物珍しさが増し、興味を抱いてもらいやすくなります。
3つの訴求軸で動画を作っても、再生されないのでは意味がありません。TikTokのAIアルゴリズムを理解した上で制作することが大切です。
ここでは、再生数が上がる制作方法のポイントを紹介します。
弊社spiceboxの運用経験より、TikTokのAIはコメント数を最も評価していると考えられます。そのため、ユーザーがコメントしたくなる動画を作るよう意識しましょう。
ユーザーはTikTokの速いテンポに慣れているため、動画の速度は重要です。同じ内容でテンポを変えた動画を用いてABテストを行ったところ、テンポの速い方が再生回数が伸びたという事例もあります。TikTokのAIは、速さも評価している可能性が示唆されます。
TikTokは時期ごとに強化しているカテゴリーが存在します。それにうまく乗れると、再生数が伸びやすくなります。しかし、強化カテゴリーが何なのかは明確化されていません。自分でTikTokを見て、明らかに興味のないものがフィードに流れてきた場合、それが強化カテゴリーの可能性が高いでしょう。したがって、日々TikTok内の動画を分析することが重要です。
TikTokは仕様が頻繁に変わるサービスです。コミュニティガイドラインもたびたび更新されています。
TikTokでは、エンゲージメントを作為的に増やすことを禁止しているため、動画の最後で「いいねしてね」というような直接的な表現をするのは避けた方が安全です。これを行いアカウントが停止された例は聞きませんが、再生数が伸びづらくなる可能性が高いです。
コメントに誘導したい場合は「教えてね」などと、ぼかすことをおすすめします。しかし、これもTikTok側がどこまでチェックしているかは分かりません。
コンテンツにあえて隙を作り、ユーザーがコメントしたくなるような動画制作を心がけましょう。
TikTokと同様に、InstagramのReelsやYouTubeのShortsにも縦型動画は存在しますが、それぞれアルゴリズムや特徴が異なります。
TikTokはアプリを開いたホーム画面自体におすすめの縦型動画が出てきますが、他のアプリはユーザーが選択しないと縦型動画は出てきません。したがって、TikTokはインプレッションが増えやすい傾向があります。
InstagramのReelsは、フォロワーの新規獲得を目的として使われることが多いのが特徴です。Reelsはアカウント自体の投稿やストーリー、フォロワー数が評価され、掲載されるアルゴリズムになっていると発表されています。TikTok動画をそのまま転用している例も見られますが、その場合TikTokの透かしマークが出てきます。Instagram側はそのマークを感知し、動画の評価を低くするため、単純な転用はおすすめしません。
YouTubeのShortsは、チャンネル本体の動画への誘導やチャンネル登録のために使用されています。
他のSNSと同様にコメント数や評価数、ユーザーの登録チャンネルとの関連性でおすすめ欄にのるものが決定されるのが、Shortsのアルゴリズムの特徴です。
せっかくTikTokで動画を作ったのだから、ReelsやShortsに転用したいと考える方も多いでしょう。
その場合は、プラットフォームの内容に合わせて編集・掲載を行うことをおすすめします。
Reelsであれば、フィードやストーリー投稿でのフォロワー獲得が鈍化しているアカウントで、TikTok動画を用いて投稿を行うのがよいでしょう。ただし、アルゴリズムや規定に従って再編集をする必要があります。
ShortsはYouTube本体動画のハイライト版を行い、TikTokでもYouTubeチャンネルへの誘導を図りたいときに併用するとよいでしょう。
動画制作は多額の費用がかかるため、TikTokは始めにくいと考える方もいらっしゃるでしょう。
しかし、TikTokは他アカウントの素材を転用しやすく、ゼロから動画を作る必要はありません。また、TikTok用に撮影した動画をYouTubeやInstagramに使用することも可能です。
新規アカウント立ち上げはハードルが高いと思っている方は、他SNSコンテンツの転用から始めてみてはいかがでしょうか。
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